2017年11月13日

ハズキルーペとは

最近よく注文をお受けするハズキについて少し説明したいと思います。
ハズキルーペとは


拡大鏡ですからもちろん凸レンズを使用しています。また両眼で見ることを考えた設計になっているようです。凸レンズの度数は、1.6倍が2.5D、1.2倍が1.25D、1.86倍が3.4D

●レンズの光学中心の幅は48mmで、平均的な人の眼の幅62mmよりも狭く、かつ下方に光学中心があります。これにより寄り目量を少なくかつ目線を下げる幅も少なくて済む設計です。つまり眼球運動が少なくて済むようになっています。

ハズキルーペとは
赤い点が光学中心

●倍率表示自体は曖昧なものです。ハズキの1.6倍も計算だけの倍率で、寄り目の少ないことによる感覚的な拡大は考慮されていません。2倍や3倍のようには大きく見えないよ。という程度の数字だと思って下さい。
(倍率=度数÷4+1 。25cm離して見ることを想定した計算式です。)

紫外線はカットされています。カラーレンズはブルーライト35%カットと謳っていますが、一般的なブルーライトカットコートレンズと同等程度のようです。
ブルーライトとは波長が400nm〜500nm帯の光のことです。この帯域全体でカット率35%ということでしょうか?

●網膜に最もダメージを与えやすい光の波長はJIS7330付表により435〜440nm
ですが、この波長の光だけのカット率は通常のブルーライトカットレンズで15%弱です。ハーフカラーでは上部のみブルーライトカット効果があります。

青色光障害関数指数グラフとブルーライトカットレンズの光透過率
ハズキルーペとは



●使用方法は正視眼もしくは遠方に矯正された治具の上から装用するようです。
近視の人の裸眼もしくは、老眼鏡の上からでは、極端に焦点の位置が近くなり使えない場合も出てきます。遠視の人は遠方矯正治具の上から装用することが必須です。

倍率のバリエーションは1.6倍の他1.32倍、1.86倍のものと3種類ありますので、用途に合わせたり見え方に合わせて選ぶ必要があります。ちなみに対物明視距離は1.6倍で40cm、1.2倍で80cm、1.86倍で29cmです。倍率が上がればそれだけ近づくことになります。

大きさはラージ>コンパクト>クールの3種類。倍率はそれぞれに設定されています。フレームカラーは黒ラメ、赤ラメ、紫ラメ、白が有ります。

●サンプルは店頭にございますので、倍率、色、形をお試し下さい。

安心堂静岡メガネ店 SS級眼鏡士 内野光訓


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Posted by anshindo at 18:59│Comments(0)豆知識
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